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サービスの利用に際して

その仮想空間は安全か無法地帯か

現時点での仮想空間(メタバース)の最大の問題は、きちんとした法整備がされていないことです。
つまり、一人の人間が複数のアバターを使用し仮想空間で利用者に迷惑をかけたり、第三者がデータを破損させたりしても、犯罪を取り締まる法律が存在しません。
この現状は問題視すべきではないでしょうか。
また、不用な広告の表示がMR(複合現実)で起きた場合の事故や、天災による停電、通信障害による損害が出てしまった場合の補償も定かではなく、技術の発展に法整備が追いついていません。
現実では不可能なことができてしまうのがメタバースの長所でもあり短所なので、巷では早く法制度を整えるべきだという声が大きくなってきています。
自由性の高い仮想空間ですが、利用者は常識やモラルを守り、仮想現実と割り切って活用する必要があることを念頭に置いておきましょう。

「VR」酔いと予期できない被害

仮想環境に没入している時間は、利用者の倦怠感の影響が増大する傾向にあることが判明しています。
それは自分は座っているのに画面は動いているなど、シミュレーションの動きと利用者が期待する動きとの不一致が原因と言われています。
これは別名「VR酔い」で、吐き気や倦怠感・めまいなどの症状を引き起こす場合があり得るので、目を休めるなど適度な休憩が必要です。
また、各コンテンツを楽しむにあたり、どのようなデータを取得する必要があるか企業側が利用者に向けて事前に知らせておくことも必要です。
もしAR(拡張現実)のサービスを利用している時に、利用者がプライバシーの侵害にあたるかもしれない情報を取得している認識をした上でコンテンツを選んだのならば、それは自責になりますが、もし利用規約に記載がなかったら、利用者や企業はどうなってしまうのでしょうか。
責任の所在がどこにあるか、利用者はきちんと理解しておきましょう。


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